今回の台風はとても勢いがすごいですね…。各地で土砂災害警戒が発令されているほどですから…。
ところで皆さんは「台風」についてどれくらいの知識を持っていますか?私は、この記事を書く前はほとんど皆無といっていいでしょう。昔学校で習った記憶はありますが、今となってはほとんど覚えていません。
という事で、今回は「台風」について簡潔にお話ししていこうと思います。
「台風」とは?
そもそも「台風」とはどういった現象なのか。知っているかもしれませんが、ここで改めて「台風」について理解していきましょう。
熱帯の会場で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち太平洋の北西または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内最大風速が約17メートル毎秒以上のものを「台風」と呼びます。
また発生する場所で名前が異なり、北太平洋および北大西洋に位置する風速33メートル毎秒以上の熱帯低気圧を「ハリケーン」、インド洋北部・インド洋南部・太平洋南部で発生する熱帯低気圧を「サイクロン」と呼びます。
仕組みと構造
台風のもととなる熱帯低気圧は、熱帯地域の海上で発生します。
熱帯の海上で空気の渦ができ、渦の中心に向かってたくさんの水蒸気を含んだ空気が上昇して流れ込むことで「上昇気流」が発生します。それにより雲が作られ、積乱雲が発生します。
この雲が出来る過程で、水蒸気は水粒へと変化し、多くの熱(エネルギー)を放出します。この熱が周りの空気を温め、上昇気流がさらに強くなっていきます。
この工程が繰り返されることで小さな渦から大きな渦に発達していき、熱帯低気圧となり、さらに発達することで「台風」となります。
台風の「階級」
さてそんな台風にも「階級」というものが存在します。これは台風の勢力を分かりやすく表現する目的などから、「強さ」・「大きさ」によって階級が定められています。
気象機関によって異なるレベルで分類されていますが、今回は「WMO(世界気象機関)」が規定している分類法を紹介していきます。
まず一つ目が、最大風速が17.2メートル毎秒以下の階級を「トロピカル・デプレッション(TD)」と呼びます。
次に最大風速が17.2~24.5メートル毎秒の階級を「トロピカル・ストーム(TS)」と呼びます。
さらに最大風速が24.6~32.6メートル毎秒の階級を「シビア・トロピカル・ストーム(STS)」と呼びます。
最後に最大風速32.7~54.0メートル毎秒もしくは54.0メートル毎秒以下の階級を「タイフーン(TまたはTY)」と呼びます。
ちなみにこの階級を日本の分類に分けるとTDは「熱帯低気圧」TSとSTSは「台風」、そしてTYは32.7~43.7メートル毎秒は「強い台風」43.7~54.0メートル毎秒は「非常に強い台風」54.0メートル毎秒以下になると「猛烈な台風」になります。
まとめ
今回は「台風」について簡潔にお話をさせていただきました。
皆さんも「台風」についてある程度の知識を理解を深めていき、「台風」による災害に備えられるように常日頃からを準備をしていきましょう。
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