前回・前々回と「背筋」に関する記事を掲載していきました。少しでも「広背筋」と「僧帽筋」について理解できたかと思います。
今回は「脊柱起立筋」について簡潔にお話していこうと思います。
「脊柱起立筋」とは?
「脊柱起立筋」とは、「長背筋」と呼ばれている筋肉のうち、脊柱の背側に位置する筋肉の事を指します。脊柱起立筋のうち、外側に位置する筋群を「腸肋筋」、中間内側に位置する筋肉を「最長筋」、最内側に位置する筋群を「棘筋」と呼びます。
脊柱起立筋には、姿勢が崩れないように「維持」するための役割があります。人間の体の構造上、上半身が前に倒れやすくなっており、この時に脊柱起立筋が働くことによって、上半身が前に倒れないようにしています。
また、「骨盤」や「背骨」のゆがみを防ぎ、きれいな姿勢を維持する役割も担っています。寝ているとき以外は基本的に雌性維持のために働き続けています。
というように、普段の生活で姿勢が崩れないようにしている重要な筋肉であることは間違いないです。
脊柱起立筋が「弱る」とどうなるか?
脊柱起立筋が弱ってしまうと、体に様々な影響が生じます。
本来、背骨は「S字」のように緩やかに「カーブ」しています。このS字カーブによって筋肉の「バランス」を整えて、姿勢を維持しやすくしてくれています。
しかし、「筋力低下」によってS字カーブが乱れてしまうと、「猫背」や「反り腰」などの姿勢のゆがみにつながってしまいます。
雌性がゆがんでしまうと背中の筋肉にかかる負担が強くなってしまい、「肩こり」「背中の針」「腰痛」などの体の不調を引き起こしてしまう恐れがあります。
また、上半身だけではなく「バランス」能力の低下によって、「ふらつき」や「転倒」を引き起こしやすくなります。
というように、脊柱起立筋が弱ってしまうと、体全体に影響を及ぼしてしまいます。
脊柱起立筋を鍛える「メリット」
脊柱起立筋を鍛えることで、次のような「メリット」があります。
姿勢の改善
脊柱起立筋には「背骨」を支えて「姿勢」を維持する役割を担っています。
そのため、脊柱起立筋を鍛えることで、姿勢が改善されやすくなります。
また、姿勢の改善により「腰痛」をやらわげる効果も期待できますが、それ以外の筋肉にも原因があると考えられているため、痛みがひどい場合は病院で診察してもらうのが一番良いです。
基礎代謝の向上
「筋肉」が増えることによって、「基礎代謝」が向上します。この基礎代謝は、「体温維持」や「呼吸」など、生命維持活動において消費される「エネルギー」の事を指します。その量は人によって「異なり」、誰もが特に運動をしていなくても、この基礎代謝の分だけ毎日消費しています。
脊柱起立筋を鍛えて強化することで、基礎代謝の向上にもつながります。
「脂肪燃焼」につながるためにダイエットにおいても必要不可欠な様子ですが、基礎代謝は体の大きな筋肉を鍛えることで向上させることができます。
中でも脊柱起立筋は背中の筋肉の中でも大きな部類なので、強化をすることで効率よく基礎代謝を上げられます。
こういった方にもおすすめ
脊柱起立筋のトレーニングは、高齢者の方の「リハビリ」にも効果的です。それは、他のトレーニングとは違い、椅子に「座りながら」できる「負荷が軽い運動」もあるからです。
年齢を重ねるごとに徐々に筋肉の低下によって、姿勢が悪くなります。本来であれば、脊柱起立筋を鍛えることで改善ができますが、高齢者となると体への大きな負担をかけることができません。ですが、椅子に腰をかけながらトレーニングすることができるため、高齢者にもおすすめなトレーニングです。
手順としては…
- 椅子に腰を掛ける
- 体を丸める
- 息を吸いながらゆっくりと背筋を伸ばす
- 息を吐きながら元の位置に戻す
といった感じです。目安は「10~15回」程度ではありますが、「リハビリ」として取り入れる場合は「回数」よりも「負荷」を見ながら行いましょう。
まとめ
今回は「脊柱起立筋」についてお話しさせていただきました。
「背筋」の記事もこれで3回目となりますが、理解していただけたでしょうか?少しでも多く知識を吸収していただけたら幸いです。
次回は「大円筋」について書いていきますので、お楽しみに‼
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