日本人の大半が食べている主食「米」。その主食について皆さんはどのくらい知っていますか?
今回は、「米」のについて簡潔にお話ししていこうと思います。
「米」の基本知識
まず最初に、「米」の基本的な知識について改めて知ってこうと思う。
私たちが普段食べている「米」は、稲の果実である籾という部分から外皮を取り去った粒状の穀物の事を指す。米穀とも呼ばれています。系統や品種が数多く存在し、それにより調理法も異なります。
「米」の種類
「米」には大きく分けて「3系統」に分類されています。
まず一つ目が「ジャポニカ種」です。これは、我々日本人が良く食べている系統の種類です。粒形は丸みのある円粒で、加熱時の粘弾性(粘り)が高く、炊いたときに粘りともちもち感があります。炊くか蒸すが主な調理法で、他種に比べて格段の耐寒冷特性を示しています。日本以外にも朝鮮半島や中国東北部でも生産されています。
二つ目が「インディカ種」です。粒形は細長い長粒で、加熱時の粘弾性(粘り)が低いです。「タイ米」とも呼ばれており、炊くとパラパラした米飯になることが特徴です。世界的には「ジャポニカ種」よりも生産量が多く、主な調理方法は煮る(湯取り法)です。江南をはじめとした中国大陸南部が生産地域となっています。
三つ目が「ジャバニカ種」です。これは長さと幅が大きい大粒であり、粘りは「インディカ種」に近いです。東南アジアで主に生産されているほか、イタリア、ブラジルなどでも生産されています。ちなみに「日本型」と「インド型」に分類したうえで、このうちの日本型を「温帯日本型」と「熱帯日本型(ジャバニカ種)」として分類される場合もあります。
「米」の栄養素
「米」の成分は、炭水化物77%、たんぱく質6%、脂質1%などで、「体を動かすガソリン」とも捉えられます。消化吸収率は98%と高く、精白米100gあたりの熱量は356calになります。また、「米」のたんぱく質にはアミノ酸がバランスよく含まれており、「卵」のたんぱく質を100とすると「精白米」は81と牛肉(79)や大豆(70)よりも高い数値です。
このほかにも「ビタミンE」がゴマ小さじ8杯分、「マグネシウム」がアスパラ5本分などと様々な栄養素が含まれています。
「米」の1日当たりの摂取量の目安
「米」の摂取量の目安は人によって異なり、量によってカロリーに大きく影響します。
例えば、1回の食事の「米」の量が100gの場合、カロリーが156Calです。
当然食べ過ぎてしまうとカロリーがかさみ、体重増加につながります。一方で、摂取量を抑えることで体重減少の可能性もあります。ただし、極端に抑えてしまうとエネルギー不足により「集中力の低下」や「筋肉量の減少」を招く恐れもあります。さらには「便秘」等にも悩まされる可能性もあります。
「大豆製品」との相性が…?
「米」と「大豆製品」を一緒に食べることで、「米」のたんぱく質を高陸よく利用することが出来ます。
「米」のたんぱく質は肉や魚、卵などに含まれる「動物性たんぱく質」とは違い、体内で効率よく利用が出来ません。原因は「理仁」というアミノ酸が少ないからです。これがないと「筋肉づくり」には少し役不足だと言われています。
そこで補うために一緒に食べるのが、「大豆製品」です。「大豆製品」にはリジンが豊富に含まれています。納豆や豆腐、味噌、醤油など日本ならではの「大豆製品」が「米」と好相性なのは言うまでもありませんが、栄養面でも相性の良い食べ物なのです。
ちなみに「大豆製品」には「メチオニン」というアミノ酸が少ないのですが、「米」には豊富に含まれている為、そういった意味でも一緒に食べたい食品ともいえます。
まとめ
今回は「米」についてお話しさせていただきました。
系統によって違う調理方法や豊富な栄養素が含まれていることを知ることが出来ました。
私自身、「米」が本当に大好きで「米」だけでも生きていけると豪語するほどです。しかし、各栄養素のバランスも考えて食べていかなくてはいけないなと改めて感じることが出来ました。
皆さんもこの記事を見て「米」ついて少しでも知識を得ていただけたら幸いです。
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