皆さん、「牛乳」は好きですか?私は好きですけど、中には嫌いな人もいますよね。私の知り合いにも牛乳が嫌いな方がいるのですが、その理由に「飲むとおなかが緩くなる」とか「なんか臭い」などと言っています。「臭い」については人それぞれ個人差があるので仕方がないのですが、「緩くなる」というのは確かに言われてみればそうだったと思う節がありました(まあ、私の場合はたくさん飲みすぎたことが原因なのですが…)。
なぜ、そんなことが起きるのかと同時に「牛乳」について改めて知っておきたいと感じさせられました。
という事で今回は「牛乳」についてお話しさせていただきたいと思います。
「牛乳」とは?
ここで改めて、「牛乳」とはどういったものなのかを知っておきましょう。
「牛乳」とは言葉の通り、牛の乳から搾りだした「乳汁」の事を指します。栄養価が高く、様々な「乳製品」の原料や、「菓子」や「料理」の材料に利用されています。とある省令では種類別「牛乳」と指しています。直接飲む目的で販売するものを指し、「生乳100%」「成分無調整」で「乳脂肪分3.0%以上」「無脂乳固形分8.0%以上」のものを言います。
「成分無調整」とは、生乳を「殺菌」して牛乳を製造する工程で成分を一切調整していないことです。使用できる原料は「生乳」のみで水やその他の原料を加えてはいけません。
牛乳の「メリット」と「デメリット」
次に牛乳を摂取することによる「メリット」と「デメリット」を説明していきます。
メリット
メリットは以下の通りです。
高い栄養価
牛乳は各栄養素がバランスようく含まれていることから「準完全栄養食品」と言われています。その中で代表的な栄養素は「タンパク質」「ビタミンB群」「カルシウム」です。
牛乳1杯(200ml)で7.2gの「タンパク質」を摂取することができ、卵1個分よりも多いとされています。また、牛乳に含まれているタンパク質の特に「ガセイン」には、免疫系の調節にかかわっています。
ビタミンも含まれており、特に多く含まれているのは「ビタミンB2」と「ビタミンB12 」です。
「ビタミンB2」には「皮膚」や「粘膜」の機能を正常に保つ役割を持っており、不足してしまうと「口内炎」や「角膜炎」などを引き起こす恐れがあります。
また、「ビタミンB12」には「赤血球の合成」に関与しており、不足すると「造血作用」が機能しなくなり、「貧血」になる可能性があります。
「カルシウム」は「骨」や「歯」の主要な構成成分で、不足状態が長期になると「骨粗しょう症」が起こりやすくなります。さらに、「神経興奮」の抑制や「筋肉の収縮」などにも関与している栄養素でもあります。
濃厚で満足感がある
牛乳には「脂肪分」が多く含まれているので、まろやかで濃厚な味わいを生み出してくれます。
また、「脂肪分」が「満腹感」を与えてくれるため、朝食や間食に最適ともされています。
デメリット
デメリットは以下の通りです。
脂肪分が多い
先ほどメリットで「脂肪分」について軽く触れましたが、牛乳コップ一杯分には、4.66gの「飽和脂肪酸」が含まれています。「飽和脂肪酸」は動物性の食品に多く含まれている「脂質」であり、牛乳を飲みすぎてしまう事で「飽和脂肪酸」の摂りすぎにつながります。
これは血中の「LDLコレステロール」の量に関係しており、「飽和脂肪酸」の摂取量が多いほど「LDLコレステロール」も多くなり、血管がつまりやすくなり「脳卒中」や「心筋梗塞」を起こしやすくなります。
牛乳と「乳糖不耐症」
牛乳を飲むとおなかが「ゴロゴロ(緩くなる)」方は「乳糖不耐症」という病気ではない症状を持っているとされています。
「乳糖不耐症」とは、「乳糖(ラクトース)」を体内で適切に「消化・分解」できない結果、消化器に生じる諸症状です。
多くの場合、「消化不良」や「下痢」などの症状を起こします。これらは小腸で「ラクターゼ」という酵素が十分に機能せず、乳糖が分解されないことで引き起こされています。ただ、このラクターゼが全く存在しない場合もあれば、十分な量がない場合もあるため、乳糖の許容量は個体差があります。
まとめ
今回は「牛乳」についてお話させていただきました。
牛乳の良いところと悪いところ、またおなか緩くなる原因について改めて、少しでも理解していただけたかと思います。
皆さんも、この記事を参考にして飲みすぎないようにしっかり摂取していきましょう!
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